クロミッドとフェマーラ | 不妊治療薬の副作用や排卵や妊娠の成功率は?

女性の不妊治療の一環としてクロミッドなどの排卵誘発剤の使用がされていますが、その副作用はしっかり理解していない人も多いようです。

医薬品を個人輸入などで購入できる時代。費用を安く抑えるためにプライベートでの妊活にクロミッドのような薬を飲む人が増加。

本記事ではクロミッドとアロマターゼ阻害薬(フェマーラ)の効果や副作用などについて正しい理解を持ち、より安全に使用してもらうための情報を記載しています。

クロミッドを服用すべき人

クロミッドを服用すべき人は排卵障害のある人です。※排卵障害とは実質的に排卵がないということ。

この薬は本来は排卵がない人が飲むべき薬で、月経が規則正しい排卵周期のある人や黄体機能不全(基礎体温で高温相の短いひとなど)の方が利用するべきではないのです。

排卵障害ではない女性が飲んだ場合、逆に妊娠率が下がるとも言われています。(医院によって依然として排卵がある人にも妊娠率を上げるために使用するところはあるようです)

排卵障害の方には効果的な不妊治療になるのは間違いないのでしょうが、その他での服用に関してはよく医師と相談しセカンドオピニオンも踏まえてご自身でその可否を判断すべきです。

クロミッドの女性への副作用

ここではクロミッドの副作用について書いています。
まずは、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が開示しているクロミッドの添付文書から副作用をチェック。

クロミッド(クエン酸クロミフェン)医薬品添付文書の抜粋

5%以上又は頻度不明
虚血性視神経症,AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ビリルビン上昇、γ-GTP上昇

0.1〜5%未満
霧視等の視覚症状,発疹等,精神変調,頭痛、情動不安等,悪心・嘔吐、食欲不振等,顔面潮紅、尿量増加、口渇、疲労感

引用元:独立行政法人医薬品医療機器総合機構 クロミッド錠50mg

0.1〜5%未満の副作用に関しては日常生活でも起きる可能性の高い症状と見受けられ個人差があるレベルでしょう。(症状を重大と感じた場合は直ちに医師の診断を受けてください)

5%以上とやや確率が高い副作用のうち「虚血性視神経症」がありますが、こちらは、

視神経の栄養を与える血管に循環障害が起こる病気です。
ある日ある時間に突然視力低下や視野欠損が起こるのが特徴です。

引用元:日本眼科協会 目の病気/視神経の病気
クロミッドを服用した状態で上記のような症状が出る場合は、ただちに服用を止めて眼科医に相談することをおすすめします。

不妊治療時に注意すべきクロミッドの副作用例

最近になって注目され始めたのクロミッドの副作用について詳しく解説します。

精子が卵子に辿りつかない!

副作用により頚管粘液の分泌が減少しおりものが少なくなる場合があります。
本来は粘液が排卵日に前後になると増えて、精子が子宮の中に入りやすくなるのですが、クロミッドの副作用により子宮への通り道が干上がるようになり、精子が卵子まで泳ぎつくことが出来ない状態になります。

受精卵が着床する布団がせんべい状態に!

クロミッドの有効成分であるクエン酸クロミフェンは抗エストロゲン作用により月経時の出血量が減る場合があるのですが(それはそれで喜ばしい人がいるのは事実ですが)、同じ抗エストロゲン作用で子宮内膜の厚みの減少。

子宮内膜とは受精卵が着床する場所で、いわばお布団のような存在。
その大切なお布団がぺらぺらのせんべい布団のようになってしまい、卵が安定せず逆に妊娠しにくい環境へ。
※抗エストロゲン作用については後述します。

黄体化無排卵卵胞が見られる

卵胞は排卵に向かって徐々にその大きさを増し、20mmから24mmに達すると排卵が起こります。
排卵とは読んで字のごとく卵胞が破裂してなかにある卵子が卵胞内から排出される現象で、排卵後は破裂した卵胞は当然無くなります。

ところがクロミッドを服用している場合には卵胞が24mmから最大30mmまで大きくなったり、複数の卵胞が出来てしまうことがあるのです。
大きくなり過ぎた卵胞は破裂することがなく、すなわち排卵を行いません。
しかも、基礎体温は高音相になるので排卵をしているような気になってしまうので厄介。この状態を「黄体化無排卵卵胞」と言います。

ここまでに紹介した副作用は、医師にしっかりと「頚管粘液の量」「子宮内膜の厚み」「卵胞の大きさや状態」を定期的に診断をしてもらうべきことです。排卵が無い場合を除いて「月経周期が不安定」などの理由で、安易にクロミッドを個人で利用することは避けるべきでしょう。

副作用でイライラする!

検索エンジンなどで「クロミッド」のことを検索すると、下記のような記事を目にすることもありますが、これは記事を面白おかしく読んでもらいたいがための誇張だと思います。

参考資料:妊活の薬で副作用。絶叫して皿を投げ…家族をふやすはずが崩壊の危機に

副作用に関する口コミやレビュー

やはりイライラや情緒不安に影響があったりと個人差はあるでしょうが、クロミッドを利用した治療をする場合は副作用はある程度想定しておくべきですね。

こちらのツイートはクロミッドの副作用の1つ「子宮内膜が薄く」の症状が出ているようです。

クロミッドの女性への効果は排卵誘発だが・・・

クロミッド(クエン酸クロミフェン)は確かに画期的な排卵誘発剤であり、たくさんの人が妊娠されたのは事実。
しかし、その効果を発揮したのは排卵障害(生理不順で卵胞の発育がみられない)の人で、その90%は服用の6周期目までにみられたということ。

それ以外の人が「よりたくさん排卵したい!」「ちょっと生理が心配・・・」安易にクロミッドを利用するのは、今までに紹介した副作用の可能性があるので慎重に行動をするようにしましょう。

クロミッドと同じ排卵誘発剤のセキソビット(シクロフェニル)

クロミッドは排卵障害のある方で6周期まで効果が多く認められる薬であるため、それ以上の期間使用する場合は副作用が心配されます。
ですので、クロミッドを使用した後は、セキソビット(シクロフェニル)を服用を勧められることが。

セキソビットはクロミッドに比べて排卵誘発効果は少なくなりますが、頸管粘液の減少や子宮内膜が薄くなることがありません。

続いて、「クロミッドが効かない人も排卵成功率が80%の効果!」があるフェマーラという薬を紹介します。

フェマーラを服用すべき人

・閉経後の乳がん患者
・排卵障害(生理不順で卵胞の発育がみられない)のある人

フェマーラは元は乳がん患者のための薬。
今は、クロミッドが無効な患者さんの妊娠をサポートする排卵誘発効果があると言われています。

事実、女優の南果歩さんが乳がんになった時も服用されていたようで、その時のことをツィート↑されています。

フェマーラの女性への副作用

ここではフェマーラの副作用について書いています。
まずは、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が開示しているフェマーラの添付文書から副作用をチェック。

フェマーラ2.5mg医薬品添付文書の抜粋

5%以上又は頻度不明
血中コレステロール増加、ほてり、AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、ALP増加、γ-GTP増加

血栓症、塞栓症、心不全、狭心症、肝機能障害、黄疸、中毒性表皮壊死症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、多形紅斑

引用元:独立行政法人医薬品医療機器総合機構 フェマーラ2.5mg

この人のツイートにもあるように、フェマーラにはクロミッドにあるような「子宮内膜が薄くなる」「頸管粘液が少なくなる」「双子三つ子のような多胎」のような副作用が少ないのが特徴。

ただし、稀にこのような下痢や嘔吐、からだの火照り、頭痛などの症状が出るようですし、イライラや鬱といった薬品特有の症状も個人差はありますが存在します。

フェマーラの女性への効果はアロマターゼ阻害

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